こんばんは。
弁護士の宮本です。
さて,一昨日,昨日とまたもや東京に出張でした。
以前にも書きましたとおり,色々なご縁がありまして,日弁連の委員会にも所属しています。
昨日は,この委員会が中心となって開催したシンポジウム「養育費の履行確保のため、今、取り組むべき課題―子どもの最善の利益のために」に参加してきました。
養育費は一般に「子の監護に要する費用」として,離婚後,お子さんと一緒に暮らしていない親(非監護親)が,お子さんと一緒に暮らしている親(監護親)に対して支払うものです。
夫婦の感情的対立がある場合,相手方に財産を渡したくない,と言う人も,お子さんのためならばということで支払う方もいるようです。
他方で,現在日本できっちりと養育費を支払っている人は,そんなに多くありません。
養育費を調停や訴訟で取り決めた(または取り決められた)場合には,相手方の給与を差し押さえたりすることも可能ですが,時間も費用もかかりますし,途中で断念してしまう方もいらっしゃるようです。また,連絡を絶ってしまい,そもそも強制執行がしづらい人もいます。
子の監護について法律は,「子の利益を最も優先して考慮しなければならない」としており,なによりお子さんのためにも養育費の履行確保は非常に重大な課題です。
諸外国では,いったん国が立て替えて監護親に養育費を支払い,国が非監護親から税金と同じように取り立てる制度もあるのですが,現状ではなかなか難しいのでしょうね。なにより,税金を使うとなると(例えば一旦国が立て替えるとしても,非監護親から回収できないリスクは国が負うことになります),賛同が得られないことも想定されます。
ただ,子に監護費用がかかることはそれこそ社会常識ですし,離婚は親と子の関係を切る手続ではないので,離婚によって子の監護に支障が出るのは全く外れたことだと思っています。
子は,将来の社会を支える人材であることは間違いありませんし,それを支える意識が少しずつでも出来ていけばいいなぁ,と思いました。
何にせよ,子が離婚の被害者にならない社会を作らなければならないな,と思った次第です。
変にクサイ言い回しになりました。それでは。
宮本