こんにちは。弁護士の宮本です。
本日は,仙台弁護士会会館4階で,日弁連人権大会のプレシンポジウムである「男女ともに人間らしく働ける社会を目指して」が開催されました。
今年の日弁連人権大会は,チーバくんで有名な県で開催されるのですが,そのテーマの一つが,「女性と労働」です。
今年は,男女雇用機会均等法が成立して30年です。その頃とは,法律の整備状況も,社会情勢も全く異なっていますが,現実には,まだまだ女性が働きにくい,もしくは働いても貧困から抜け出せない状況が続いています。
こうした現状と,今後の方策を検討するために開催されたのが,本シンポジウムです。
シンポジウムでは,女性の労働事件を多く扱っている今野久子弁護士の報告に加え,官民合わせた労働者の方や,マタニティハラスメントを扱った弁護士などから実態の報告がありました。
男女雇用機会均等法や,女性差別撤廃条約などの批准があり,安倍政権の元では「女性活躍推進法」が成立するなど,女性を取り巻く環境については,整備が進んでいるようにも思えます。
しかし,実態報告では,法から漏れたものや,法の整備が追いついていない現状が報告されていました。
法の整備はもちろん重要であり,これは今後も進められるべきですが,それだけでは対応できない,社会的な認知や意識の向上などが必要だと思ったシンポジウムでした。
今回も固い記事になってしまいました。
それでは