こんばんは。弁護士の宮本です。
1か月近く更新をサボってしまいました。反省しきりです。季節も師走になりまして,今年も残すところあと10日ちょっとになりました。
来週少し人前でお話する機会を得たので,どんなテーマがいいかを相談したのですが,「今年を締めくくるテーマ」ということで,「ハラスメント」について話すことになりそうです。
昨年はいわゆる「Me Too」運動が話題となりましたが,今年も結構ハラスメントに関する話題,ニュースが有りました。
例えば,麻生財務大臣が「セクハラ罪はない」と発言したり,スポーツ界でのパワハラは,レスリング,ボクシング,アメリカンフットボールと,様々なところで確認されました。直近では,「カスハラ(カスタマーハラスメント)」なんて言葉が話題に登ったりしています。
ハラスメントはいわゆる「嫌がらせ」なのですが,基本的に行為者を基準に考えるのではなく,不快な思いをした「受け手」から考えるべきものです。
ですので,行為者にそのような(=嫌がらせをする)意図がないとしても,受け手側が不快な思いをしたり,ストレスを感じたりするのであれば,ハラスメントに該当します。スモークハラスメントやスメルハラスメント(ハラスメントの種類もたくさんありますよね)というものは,まさに行為者(喫煙をされる方や強い匂いをつけた方)は,別に他者に嫌がらせをしようと思ってるのではなく,単に自分のしたいようにしただけかもしれません。
価値観が多様化するということは,他者は自分と同じ価値観を共有していない可能性がある,ということを承認することだと思っています。自分が好きな匂いも,他者にとっては不快かもしれない。そのことを理解し,他者の価値観を尊重することが,ハラスメントを防止する一番のポイントなのかもしれませんね。
ちなみにタイトルはKEANEというバンドのアルバムです。非常に綺麗なメロディを作るバンドで,私は洋楽でメロディセンスを競わせたら一番だと思っています。無論,そう思わない人がいるってこともわかってますけどね。
それでは
宮本