こんばんは
弁護士の宮本です。
先日,福岡でストーカー被害があったとの報道がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc96ff15df4badce2ea01fee2ad7618c314e824d
みなさんもご存知のとおり,ストーカー規制法は「桶川ストーカー殺人事件」という事件を契機に立法され,その後実際の事件で問題となった点を克服するように改正を繰り返してきた法律です。
近いところですと,GPSでの位置情報取得行為を規制対象にしています。
上記事件も事件前から被害者はストーカー被害を警察にしていたようであり,警察も警告や禁止命令を行っていたようです。
事件自体は非常に痛ましいものですが,現状のストーカー規制法上の対応としては,間違ったもしくは不十分な対応だったとは思えません。
少なくとも,現状では,ストーカー被害に遭った場合,「被害者が逃げる」という選択肢しかないからです。
本件ではあまり詳細はわからないのですが被害者は「逃げる」という選択肢を取ることができませんでした。
そうすると,自宅がわかる,職場がわかる,と言う状態で,警察も100%守りきれなかったのだと思います。
では規制を強くすればよいか
例えばストーカー加害者にGPSを装着させ,居場所を把握すべきだ,という意見もあります。
アメリカのミーガン法ですね。
ただ,誰かの権利を規制することは,それなりの理由がなければならず,被害が顕在化していない時期に,そのような強硬な手段を撮ってよいのか,という点は,賛否両論あるのだと思います。
我々弁護士も,被害者の代理人になることもあれば,加害者の弁護人になることもありますのでね。
痛ましい事件が起きるたび,難しい現実に向き合っているのだな,といつも痛感させられます。
タイトルですが,続くのがmeならGreenday,you(U)ならアリアナ・グランデの曲ですね
どちらも好きな曲です。
それでは
宮本