こんばんは。
弁護士の宮本です。
さて、以前のエントリでもご紹介しましたが、私は茨城の出身でして学生時代は常磐線で仙台まで往復しておりました。
9年前の東日本大震災とそれに伴う原発事故によって、常磐線は一部区間で運行を休止しておりましたが、昨日3月14日から全線で運転を再開させました。
というニュースを聞いたら居ても立っても居られず、思い立って昨日常磐線に乗って地元に戻ってきました。
とはいえ、思い立ったのが午前中でしたので、乗ったのは18時発の特急ひたちです。
乗っているのは4時間近くですが、一つ一つの駅に到着するたびに、十数年前に止まった時のかすかな記憶を思い出します。
夜であまり外は見えないのですが、駅名を聞くたび、少し感傷的になります。
実家では寝るだけにして、今日(15日)にまた常磐線に乗って戻ってまいりました。
今日は昼間に来ましたので、周りの景色もよく見えます。
無論、普通になっていた区間も通りますが、復興はまだまだだと感じました。
家々の玄関にはバリケードが置かれ、朽ちた屋根がそのままになっている家もあります。また、何より人の気配が全くありません。
常磐線全線開通は一つ前向きなニュースではありますが、それで何かが終わったのではなく、これからも復興に注力する必要があることを再認識しました。
相馬を過ぎ、あとは仙台に停まるのみ、となったのですが、窓の外を見ると沿線にいる人が手を振ってくれることが多くなりました。
また、多くの人は列車を写真撮影しているのでしょう、カメラやスマートフォンを向けています。
なかなか先の見えない「復興」と言う道半ばで、常磐線の開通は一つの光になっていることも感じたところでした。
走りだせ、常磐線。
宮本