こんばんは
少し間が空いてしまいました。
弁護士の宮本です。
さて,先週ですが,弁護団の事件で一つ判決がありました。
詳しい内容については,報道にありますし,弁護団としての意見も記載していますので,こちらをご参照ください。
本件は順天堂大学のもので,違う大学の事件もまだ継続していますが,まずはきちんと「性に関する差別であること」,「大学選択に関する意思決定の自由を侵害したこと」を認定したのは評価できるところだと思いますし,私個人としても,そのとおり,という判旨の展開でした。
合否の有無に関わらず,慰謝料を認めている点は,「原告になっていない全女性受験生にも賠償を認めるべき」ということにもつながりますよね。
いずれにしろ,「公平に審査する」ということを大前提に,全受験生が努力してきたことを,少なからず裏切っていること,それがなんの根拠もない性というファクターに基づくものであることをきちんと考えていただけたのは,とても良かったと思います。
どんな世界が残酷か,って,行った努力が報われない世界だと思います。
頑張れば,明日は,来月は,来年は結果が出る,実を結ぶ,だから頑張ろうと思うんですよね。
ましてや,まだ受験期の人たちです。その人達に努力とは無関係のことで,挫折を味あわせることは,あってはならないのだと思います。
なので,弁護団として一定の結果が出たのは喜ばしいと思いますし,世界に向かって,「それはだめだ」という発信になれば良いと思っています。
頑張れば,きっと実を結ぶ,そう言ってあげられる大人になりたいものです。
大人たちも皆昔はそういう時期があったんだと思うんですけどね。
大きくなると,つい忘れてしまうんでしょう。
カロリーメイトのCMを見て思い出してほしいものです。
それでは
宮本