highfield-law

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Ready

こんばんは。

弁護士の宮本です。

10連休も残すところあと1日になってしまいましたね。明後日からは令和の業務がスタートです。

元号が「令和」に変わるのは,「元号法」と言う法律に根拠があります。

と言っても,元号法は2条しかない法律で,①元号は、政令で定める(1条),②元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める(2条)しか定められていません。

そして,今回はこの元号法の1条で「政令」に委任されている新元号について,「元号を改める政令」で令和を新しい元号にしています。

ちなみに元号法が制定されたのは昭和54年です。

この元号を定める政令で,5月1日からが令和元年になった,というわけですね。

さて,ここで問題なのが,「令和元年」とするのが正しいのか,「令和1年」とするのが正しいのか,です。

昭和から平成になるときは,法務省がだした通達(昭和64年1月7日法務省民2第20号)で「なお、初年は、『平成元年』とする」としていたようですね。

今回も,明確なものはないのですが,「新元号への円滑な移行に向けた関 係省庁連絡会議申合せ」の中で「国の予算における会計年度の名称については、原則、改元日以降は、当年度全体を通じて「令和元年度」と」する旨が記載されています。

ここからすると,元年表記が優勢のようですが,1年も別に間違っているわけではなさそうです。

できれば公式に出してもらったほうがありがたいなぁ,と思いつつ。

まだまだ令和がしっくり来ていないので,どちらにせよ迷うのでしょうね。

それでは。

 

宮本

R-1

こんばんわ。

弁護士の宮本です。

更新をしないままに,新しい元号に突入してしまいました。

令和もどうぞよろしくお願い致します。

世間は10連休ですが,昨日事務所の皆さんと泉ヶ岳に登ってきました。

自由参加なので,一応勤務扱いではない,ということで…。

あまり他の人と山に登ることはないのですが,皆で登るのも非常に楽しいものです。

いつもはバッと登ってダッと下ってしまうのですが,事務所のボスは山の嗜みを心得ておりまして,花が咲いている,とか,鳥が啼いているとか,いろいろなことを感じながら登っていました。

山の奥深さを体感した次第です。

少し物真似がてら,途中に咲いていたシラネアオイを写真に収めてみました。

少しは風流を感じることができたでしょうか。

それでは。

 

宮本

花粉死すべし

こんばんは。弁護士の宮本です。

松田優作の映画のように言ってみたら,花粉が無くならないかと思いましたが,そんなわけ無いですね。

本日は南三陸町まで行ってまいりましたが,春の日差しが暖かく,軽快な道中でした。花粉が飛んでいることを除けば。

現在,宮城県には法テラスの臨時出張所が3箇所あるのですが,南三陸町はそのうちの一つが開設されています。

他の2つは東松島市と山元町にあります。

臨時出張所は震災相談に対応するために設置されたのですが,震災に関連するような相談は少なくなっている印象です。

「臨時」出張所なので,いつかは無くなることが予定されているのですが,無くなった時には復興が成っているか,と言われれば,なかなか次に続く言葉を探すのは難しいかもしれません。

それでも前に進むために,何が必要か,何をなすべきか。

考えさせられる春のドライブでした。

それでは。

宮本

明日は桧の木になろう

こんばんは。

弁護士の宮本です。

久しぶりの更新で恐縮です。

少し最近の話題を。

憲法では表現の自由が保障されています。21条1項ですね。

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」としており,表現についてはもちろん無制限ではないにしろ(名誉毀損など他者との権利の衝突がありますので),最大限保障されている,と考えられています。

この表現の自由に関して「言論の自由市場」という考えもあります。「言論を自由にすることが,真理を発見し普及させるには最良の手段」と考える考え方です。

つまり,自由に発言し,他者にも発言を許すことで,結果,社会における最適解を見つけられるのではないか,ということですね。

ここまでが前段階で,さて,タイトルは「あすなろサンシャイン」という電気グルーヴの曲の歌詞です。

近時,芸能人が逮捕されると,その出演作品の発表,販売が自粛されるという傾向が続いています。

曰く,「素直に作品が楽しめない」,「犯罪者の資金源を絶つためには必要な措置である」ということのようです。

無論,こうした考えも全く頷けないわけではありません。

ただ,上記のように表現が自由なのだとすれば,犯罪が発覚する前の言論を,それこそ他者の権利と衝突しないのに制限してしまうのはよろしくないのではないか,と思っています。

SNSが普及した現在,企業としてはノイジーマイノリティに配慮するという選択は間違っていないと思いますし,行儀の良い言論が残るのは仕方のないものだと思います。

「不謹慎」だから,「よく思わない人がいるのではないか」というふわっとした理由で制限してしまうのは,非常に寂しいことですし,結果耳障りの良い表現しか残さない社会になってしまうのではないか,と思ってしまいます。

多様性を容認するのであれば,もっと雑多な表現があっても良さそうなものですけどね。

毒舌のキャラが受けるのは,そんな歪みからかもしれません。

少し愚痴が入りました。明日はそんな社会になっていることを願って。

 

それでは。

宮本

駆り立てるのは野心と欲望

こんばんは。弁護士の宮本です。

今日は相続法改正のお話を少ししたいと思います。

相続法,と言う法律はなく,「民法」の相続法分野がこの度約40年に変わることとなりました。

変わった部分はいくつかあり,これまで報道もされているので,皆様もご存知のところがあるのではないかと思います。

主な改正点は

■ 配偶者居住権の創設

■ 自筆証書遺言制度の変更

■ 相続人ではない人の貢献に関する金銭請求

とのことです。「とのことです」と書いたのは,上記の変更内容については,政府広報で記載されているからです。

配偶者居住権はたしかに新しい制度(所有権と居住権に分ける考え)ですので,大きな改革ではあると思います。

もっとも,今回の改正で私が「実際の相続で影響がありそうだな」と思っているのは,特別受益です。

特別受益は,相続人中に,生前被相続人から一定の財産を受け取った人がいる場合,その受け取った財産を相続において考慮する,というものです。

実際上の相続でも「〇〇は生前色々もらっていた」と紛争になるポイントでもあります。

今回の改正で①20年以上の婚姻期間がある夫婦では,不動産の贈与について持戻の免除を推定するようにしました。

また,②遺留分の算定に入る贈与は,これまで期間制限なく算入されていましたが,改正法では10年の期間制限をつけています。

肌感覚ですが,このあたりは相続分の算定に直接関係するところでもありますので,今後確認が必要になると思います。

少し真面目な話でした。

ちなみに,タイトルはゲームの中の章の名前です。

一応,Law(ロウ=法)を扱う仕事にはついたのですが,カオスルートしか選んでいないのは皮肉なものですね。だって,バルマムッサで…

いや,失礼しました。

それでは。

宮本。

Gone with the Wind

こんばんは。弁護士の宮本です。

毎度のことですが,深夜に更新です。

今日も少し話題の事件についてお話したいと思います。今回は珍しく刑事事件です。

日産の代表取締役が金融商品取引法違反や会社法違反(特別背任)で逮捕・勾留されていることは連日報道されていますが,今回,社長が起訴されたことを受け,弁護側が保釈を請求したようです。もっとも,この保釈請求は東京地裁で却下されているようです。

まず,逮捕された後,多くの事件で被疑者は勾留されるのですが,これは一般に「起訴前勾留」と言われます。

この起訴前勾留は,勾留という身柄確保をして,被疑者について起訴をするか,不起訴にするのかを判断する捜査をするための期間,と言われています。

ですので,起訴前勾留の期間は原則10日(刑事事件訴訟法208条1項)で,最大でも20日(刑事事件訴訟法208条2項)になります(実際には多くの事件で最大限身柄は拘束されたりするのですが…)。

そして,事件について一定の捜査をし,「これは起訴をすべきだ」ということになると,被疑者について「起訴」をすることとなります。ここから,被疑者の呼び方は「被告人」になります。

ところが,起訴した後も逃げられては困りますので,裁判まで身柄を確保することになります。これが「起訴後勾留」です。

起訴後勾留は起訴日から2か月(刑事事件訴訟法60条2項)で,1か月ごとに更新します。

もう一つ,起訴後勾留になると「保釈」の請求が可能になります。

保釈とは,保釈保証金を収めて,身柄を解放する手続です。有り体に言えば,「身柄解放にあたってお金は預かる。逃げたりしたらお金没収するから,逃げないでね。」という制度です。

つまり,保釈保証金はその人にとって「取られては困るお金」でなくてはなりませんので,人によって金額はまちまちです。総じて,資産があったり,収入が高い人は高額になる傾向があります。

ライブドア事件で堀江貴文氏の保釈保証金は3億円でしたし,村上ファンド事件で村上世彰氏の保釈保証金は5億円でした。ちなみにこの社長と一緒に逮捕された方はすでに保釈されているのですが,保釈保証金は7000万円だったようです。

今回,裁判所は「罪証隠滅のおそれがある」ということで保釈を認めませんでしたが,なかなか否認事件(容疑を認めていない事件)では保釈が通りにくいのはそのとおりと思います。

裁判があり,証拠が取り調べられると,もう隠滅などの虞がない,として保釈が認められたりもします。

ここらへんが「人質司法」として批判されたりする要因なのかもしれませんね。

少し固い話でしたが,ヴィヴィアン・リーに免じてご海容ください。

それでは。

 

宮本

どんどん焼

こんばんは。2019年の初投稿です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて,日付が変わって昨日ですが,仙台では大崎八幡神社で松焚(まつたき)祭というお祭りがありました。

これは別に大崎八幡神社に限ったことではなく,仙台では多くの神社(神社だけでもありませんが)で,正月飾りなどを集めて焼くという「どんと祭」が行われています。

昨年は縁あって裸参りをしたのですが,今年は普通に参拝し,事務所に飾ってあった正月飾りを御神火にくべて来ました。

裸参りは白装束に男性は上半身裸,鉢巻をして鐘を打ち鳴らすというスタイルでお参りするのですが,口には紙を咥えていますので,話すこともできません。

昨年は心底冷えて,終わったあとのお風呂の中でも寒がっていましたが,今年は風も弱く,比較的暖かい中でのどんと祭だったな,という印象でした。

また,今年は祝日にも重なったので,例年より参拝する人の数は増えたようでした。

どんと祭も終わると正月気分も終わりになるような気がします。今年も気を引き締めて,諸々進めていきたいと思います。

なお,茨城育ちの私からすると,「どんと」という響きを聞くと,タイトルのお菓子を思い浮かべてしまいます。

しばらく食べてないな,と懐かしがりつつ。

 

宮本

 

一陽来復

こんばんは。

弁護士の宮本です。

本年の営業も昨日を持って終了し,無事に仕事を納めて参りました。

色々あった一年でしたが,皆様のお力添えのおかげでなんとか一年乗り切ることができました。厚く感謝申し上げます。

新年(2019年)は,1月4日からまったり営業いたします。

新年も倍旧のご厚誼をいただけますよう,お願い致します。

それでは。

宮本

Under the Iron Sea

こんばんは。弁護士の宮本です。

1か月近く更新をサボってしまいました。反省しきりです。季節も師走になりまして,今年も残すところあと10日ちょっとになりました。

来週少し人前でお話する機会を得たので,どんなテーマがいいかを相談したのですが,「今年を締めくくるテーマ」ということで,「ハラスメント」について話すことになりそうです。
昨年はいわゆる「Me Too」運動が話題となりましたが,今年も結構ハラスメントに関する話題,ニュースが有りました。

例えば,麻生財務大臣が「セクハラ罪はない」と発言したり,スポーツ界でのパワハラは,レスリング,ボクシング,アメリカンフットボールと,様々なところで確認されました。直近では,「カスハラ(カスタマーハラスメント)」なんて言葉が話題に登ったりしています。

ハラスメントはいわゆる「嫌がらせ」なのですが,基本的に行為者を基準に考えるのではなく,不快な思いをした「受け手」から考えるべきものです。
ですので,行為者にそのような(=嫌がらせをする)意図がないとしても,受け手側が不快な思いをしたり,ストレスを感じたりするのであれば,ハラスメントに該当します。スモークハラスメントやスメルハラスメント(ハラスメントの種類もたくさんありますよね)というものは,まさに行為者(喫煙をされる方や強い匂いをつけた方)は,別に他者に嫌がらせをしようと思ってるのではなく,単に自分のしたいようにしただけかもしれません。

価値観が多様化するということは,他者は自分と同じ価値観を共有していない可能性がある,ということを承認することだと思っています。自分が好きな匂いも,他者にとっては不快かもしれない。そのことを理解し,他者の価値観を尊重することが,ハラスメントを防止する一番のポイントなのかもしれませんね。
ちなみにタイトルはKEANEというバンドのアルバムです。非常に綺麗なメロディを作るバンドで,私は洋楽でメロディセンスを競わせたら一番だと思っています。無論,そう思わない人がいるってこともわかってますけどね。
それでは

宮本

せめて,人間らしく

こんばんは。弁護士の宮本です。

狙い過ぎなタイトルで恐縮です。22話ですね。

今日も判例のご紹介を。

先日,最高裁で判決のあった最三小判平成30年11月6日の事件を。

この事件,原告は市のゴミ収集車の運転士なのですが,勤務中にコンビニエンスストアの従業員にセクハラをした,として懲戒処分になった事件です。

事件自体は原告が市から受けた「停職6か月」の処分が重すぎる,として,処分の取消しを求めた事件です。

この事件,一審の地裁も,二審の高裁も,いずれも原告の請求を認め,「市の処分は重すぎる」として,処分を取り消しています。

その上で市が上告したところ,①原判決破棄,②一審判決取消し,③原告の請求棄却と,全く逆の結論を出しています。

この事件,処分の直接の原因となる事実は,「勤務時間中に立ち寄ったコンビニエンスストアにおいて,そこで働く女性従業員の手を握って店内を歩行し,当該従業員の手を自らの下半身に接触させようとする行動をとった。」ということです。

そもそも,判決でも認定されている通り,この行為自体でも迷惑防止条例に違反する犯罪行為です。

他方,二審までの判断では,この迷惑防止条例違反行為について,「店や被害者側が積極的に処罰を望んでいない」という点を原告に有利に解釈し,処分は重すぎる,という結論の理由にしてます。

しかし,強制わいせつが以前は親告罪であったように,処罰を求めるかどうか,ということについては単に加害者の宥恕(=許す,と言う意味です)だけにとどまらず,表立ってスティグマにしたくないなど,様々な理由があると思います。

その意味で最高裁の判決では,処分を求めない理由について「事情聴取の負担や本件店舗の営業への悪影響等を懸念したことによるものとも解される。」ということを認定しており,すとんと納得できたところでした。

地裁の判決を読むと,処分の直接の原因となる事実以外の事由も結構認定されていますが,私としてはこれら処分の直接の原因となる事実だけでもアウトである気がしますけどね,

少し真面目な話になってしまいました。

それでは

 

宮本