Monthly archives "1月 2019"

駆り立てるのは野心と欲望

こんばんは。弁護士の宮本です。

今日は相続法改正のお話を少ししたいと思います。

相続法,と言う法律はなく,「民法」の相続法分野がこの度約40年に変わることとなりました。

変わった部分はいくつかあり,これまで報道もされているので,皆様もご存知のところがあるのではないかと思います。

主な改正点は

■ 配偶者居住権の創設

■ 自筆証書遺言制度の変更

■ 相続人ではない人の貢献に関する金銭請求

とのことです。「とのことです」と書いたのは,上記の変更内容については,政府広報で記載されているからです。

配偶者居住権はたしかに新しい制度(所有権と居住権に分ける考え)ですので,大きな改革ではあると思います。

もっとも,今回の改正で私が「実際の相続で影響がありそうだな」と思っているのは,特別受益です。

特別受益は,相続人中に,生前被相続人から一定の財産を受け取った人がいる場合,その受け取った財産を相続において考慮する,というものです。

実際上の相続でも「〇〇は生前色々もらっていた」と紛争になるポイントでもあります。

今回の改正で①20年以上の婚姻期間がある夫婦では,不動産の贈与について持戻の免除を推定するようにしました。

また,②遺留分の算定に入る贈与は,これまで期間制限なく算入されていましたが,改正法では10年の期間制限をつけています。

肌感覚ですが,このあたりは相続分の算定に直接関係するところでもありますので,今後確認が必要になると思います。

少し真面目な話でした。

ちなみに,タイトルはゲームの中の章の名前です。

一応,Law(ロウ=法)を扱う仕事にはついたのですが,カオスルートしか選んでいないのは皮肉なものですね。だって,バルマムッサで…

いや,失礼しました。

それでは。

宮本。

Gone with the Wind

こんばんは。弁護士の宮本です。

毎度のことですが,深夜に更新です。

今日も少し話題の事件についてお話したいと思います。今回は珍しく刑事事件です。

日産の代表取締役が金融商品取引法違反や会社法違反(特別背任)で逮捕・勾留されていることは連日報道されていますが,今回,社長が起訴されたことを受け,弁護側が保釈を請求したようです。もっとも,この保釈請求は東京地裁で却下されているようです。

まず,逮捕された後,多くの事件で被疑者は勾留されるのですが,これは一般に「起訴前勾留」と言われます。

この起訴前勾留は,勾留という身柄確保をして,被疑者について起訴をするか,不起訴にするのかを判断する捜査をするための期間,と言われています。

ですので,起訴前勾留の期間は原則10日(刑事事件訴訟法208条1項)で,最大でも20日(刑事事件訴訟法208条2項)になります(実際には多くの事件で最大限身柄は拘束されたりするのですが…)。

そして,事件について一定の捜査をし,「これは起訴をすべきだ」ということになると,被疑者について「起訴」をすることとなります。ここから,被疑者の呼び方は「被告人」になります。

ところが,起訴した後も逃げられては困りますので,裁判まで身柄を確保することになります。これが「起訴後勾留」です。

起訴後勾留は起訴日から2か月(刑事事件訴訟法60条2項)で,1か月ごとに更新します。

もう一つ,起訴後勾留になると「保釈」の請求が可能になります。

保釈とは,保釈保証金を収めて,身柄を解放する手続です。有り体に言えば,「身柄解放にあたってお金は預かる。逃げたりしたらお金没収するから,逃げないでね。」という制度です。

つまり,保釈保証金はその人にとって「取られては困るお金」でなくてはなりませんので,人によって金額はまちまちです。総じて,資産があったり,収入が高い人は高額になる傾向があります。

ライブドア事件で堀江貴文氏の保釈保証金は3億円でしたし,村上ファンド事件で村上世彰氏の保釈保証金は5億円でした。ちなみにこの社長と一緒に逮捕された方はすでに保釈されているのですが,保釈保証金は7000万円だったようです。

今回,裁判所は「罪証隠滅のおそれがある」ということで保釈を認めませんでしたが,なかなか否認事件(容疑を認めていない事件)では保釈が通りにくいのはそのとおりと思います。

裁判があり,証拠が取り調べられると,もう隠滅などの虞がない,として保釈が認められたりもします。

ここらへんが「人質司法」として批判されたりする要因なのかもしれませんね。

少し固い話でしたが,ヴィヴィアン・リーに免じてご海容ください。

それでは。

 

宮本

どんどん焼

こんばんは。2019年の初投稿です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて,日付が変わって昨日ですが,仙台では大崎八幡神社で松焚(まつたき)祭というお祭りがありました。

これは別に大崎八幡神社に限ったことではなく,仙台では多くの神社(神社だけでもありませんが)で,正月飾りなどを集めて焼くという「どんと祭」が行われています。

昨年は縁あって裸参りをしたのですが,今年は普通に参拝し,事務所に飾ってあった正月飾りを御神火にくべて来ました。

裸参りは白装束に男性は上半身裸,鉢巻をして鐘を打ち鳴らすというスタイルでお参りするのですが,口には紙を咥えていますので,話すこともできません。

昨年は心底冷えて,終わったあとのお風呂の中でも寒がっていましたが,今年は風も弱く,比較的暖かい中でのどんと祭だったな,という印象でした。

また,今年は祝日にも重なったので,例年より参拝する人の数は増えたようでした。

どんと祭も終わると正月気分も終わりになるような気がします。今年も気を引き締めて,諸々進めていきたいと思います。

なお,茨城育ちの私からすると,「どんと」という響きを聞くと,タイトルのお菓子を思い浮かべてしまいます。

しばらく食べてないな,と懐かしがりつつ。

 

宮本